So-net無料ブログ作成

まっくら音楽会 [音楽]

以前参加した、暗闇の中での展覧会「Dialog in the dark」の続き、「まっくら音楽会」に参加。
(→Dialog in the dark の日記

名前の通り、完全な闇の中での演奏会。
ピアノ、フルート、バイオリン+パーカッションの編成。

内容として、暗闇で演奏されるために計算されていたり、練習されていたり、というものではなくて、
ほんとにふつうに音楽会なのだけれど、
はじめの1音が出たときに、おっ、と思った。

なんつうか、音が音としてある感じ。
何も見えない状態で音楽聞いたら、100%寝る、と思ったけれど、
直接音に触れる感じなので、眠くならない。目が開いてるし。

想像力を邪魔するものがあんまりないから、音でいろんなイメージが浮かんでくるのがおもしろい。
いろんな音をこういう風に聴いてみたいな。

今回演奏してくれた人たちは、みんな全盲なので、暗くても、明るくても、たぶん同じように演奏
できるわけなのだけれども、
観客が自分達と同じ場所にいるこの状況を、どんな風に思って演奏してるんだろう。

Dialog in the dark で施設内を案内してくれるアテンドと呼ばれる人たちは、みんな全盲で、
何も見えない施設内を、スイスイ移動してく。
何も見えない参加者は、段差におびえて足を一歩踏み出すのもびびってるような状態なんだけれど、
そんな私たちを見て(というか、聞いて?)、アテンドの一人は、人間、見えなくなると、こんなに何も出来なくなっちゃうのかって思ったそう。

ふだん、圧倒的優位にあると感じている「見える」人たちと並ぶ満足感もあり、
でも、それは目が見えるってことの便利さを逆に実感させられる出来事でもあり、
といった感想を、正直に話してくれるのを聞いていると、このプログラムは、参加者だけじゃなくて、
アテンドのためのものでもあるんだなあと思う。

暗闇の中って、1時間もいると慣れてきて、不便を感じなくなる。
全員が見えない世界なら、目が見えないことってそれほど大変なことではないかも、って思うくらい。
でも、外に出ると、世界はどこまでも広がってて、世の中は違う仕組みで動いてるんだ。

目が見えないことが不便なのは、見える人がいるからなんだなあ。
と、普段思いもよらない事に頭をめぐらせてくれる、いいプログラムだったと思う。

同じ暗闇でも、星空は広がっていく感じがあるけれど、完全な闇には、毛布で包まれてるような
安心感があって、演奏が終わりに近づく頃には、まだ外に出たくなくて、さみしくなった。


080829_210333_Ed.jpg
帰りにロイホ発見。
夕飯がパンケーキになっちゃった。
nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 10

waたり。

まだ若いころ、夜な夜なクルマで走ってたころ自販機の前で
「夜って、マフラーいい音するなー何でやろ?」と議論したこと
があります。

…関係ないか(笑)。でもほんとにいい音するです。
by waたり。 (2008-08-30 10:05) 

つか

へー、面白い。
あったかい日記でした。
by つか (2008-08-30 11:45) 

kei

少し前に書いた「夏解」の日記にそのこころが。6/11の項参照のこと。

「目が見えない」=「暗闇」というのは見えている人の想像でしかないんだなー。これって結構「目からウロコ」でありました。
by kei (2008-08-30 11:48) 

kei

まちがった…

「解夏」でありました。
by kei (2008-08-30 11:49) 

つか

Waたりくん、マフラーぐおんぐおん言わせて、走っとられたんですねえ。
いい音議論の結果は何になったんでしょ?

つかさん、おもしろい体験でしたー。
って、GONちゃんかな、これは(笑)
こないだPC借りた時に、ログオフし忘れたかもー。ごめんね。

keiさん、そうですねー。
Dialog in the dark の方では、完全に光が入らないところで1時間ほどいろんな作業をするわけですが、だんだん暗闇という意識はなくなってきます。
他の器官に頼るようになるせいでしょうかね。
普段使わないところでは、空気の動きとか、音の反射とか、とても便利だと分かります。
で、最後には、見えるようになることに対する不安まで出ます。
でも、外に出ると、一瞬で元通り。
視覚ってとても便利みたいです。

こういう一連のプログラムの中で、発見する事、考える事いろいろありますが、でも、結局は、本人に聞いてみないと、どう感じているのかはわからなくて、
そういう意味でも案内人が全盲であることは、意味が大きいなあと思いました。
彼らが、社会に物を言える場所にもなるわけで。

常設展としてやってる国がいくつかあるんですが、
意外な事にNYではやっていないようです。
機会があれば、いつかぜひ。
by つか (2008-08-30 16:28) 

kei

もしかしてこれ?

おお、意外にAtlantaだ。昔住んでたところね。9月末には日本にいたりもしそうやしねぇ。ちょっと知恵を絞ってみよう。

貴重な情報ありがとさん。


by kei (2008-08-30 20:30) 

kei

おっと名前にリンクはいちゃった(笑)

てことでここにもぺた。
http://www.dialogue-in-the-dark.com/?page_id=6

by kei (2008-08-30 20:35) 

つか

あ、ほんとですね。アトランタか。。。
て、どこでしたっけ?(笑)
地図地図。
あ、結構遠いですね。うむむ。
東京では、10月ごろお台場でやるようです。
ちょうど帰国と重なるといいんですが。
by つか (2008-08-30 22:14) 

こなき

僕がオペラや映画にあんまりのめり込めない理由は、いっぺんに情報が入りすぎちゃうからなんです。視覚的なものを排除すると音に対する感覚が研ぎ澄まされると、僕も思います。しかも、小編成であるほど、感覚が反応しやすい気がします。
和波さんという有名な全盲のヴァイオリニストがいますが、耳のよさは群を抜いているらしいです。氏のバッハの独奏を聴いたときは神聖なキモチになりました。
by こなき (2008-08-31 17:53) 

つか

なるほどう。目から入る情報量ってすごいんでしょうねー。
今回のヴァイオリニストは穴澤 雄介さんという方で、
一曲アイリッシュをやってくれたんですが、
どんどん早くなっていくテンポに手拍子を合わせて笑っていたら、
なんか、どこにいるのか分からなくなってきました。

和波さん、演奏を聴いてみたいなあと思ったら、今月埼玉でコンサートされるようです。
まだチケットあったら行ってみようと思います。
by つか (2008-09-01 12:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。